当館の歴史 「霞中庵と竹内栖鳳」
天使の里 霞中庵について
天使の里のリニューアルコンセプトのテーマとなった、画家「竹内栖鳳」と「霞中庵(かちゅうあん)」についてご案内いたします。
霞中庵について
栖鳳が5年の歳月をかけて造り上げた、霞中庵。
嵐山の借景や保津川の景色を模した回遊式庭園、数寄屋建築の粋をこらした建物など、後に栖鳳の長男が「嵯峨の別荘の霞中庵など、「わたしは画よりも傑作だろうと思っている」と記したことからしても、栖鳳の全てがつぎ込まれたといっても過言ではない作品の一つです。
その建物の棟上げが行われた大正三年(1914年)よりちょうど100年後にあたる2014年、私達のスーパードルフィーが十五周年を迎え、ミュージアム改装を決めたのは、何かのご縁に違いありません。
私達は栖鳳が意匠を凝らして制作した霞中庵の近代的なデザインや設えをスーパードルフィーを愛する全てのSDオーナー様にも感じて頂けますようにと、本館に取り入れました。
霞(かすみ)
沼や湿地が多く、朝夕には度々霞や霧に囲まれた嵯峨嵐山。
栖鳳はこの土地と空気や季節までも愛したのでしょう、霞は 「霞中庵」の名前の由来にもなり、また、あちらこちらに霞の絵や 模様が施されています。
本館もこの霞をモチーフにした装飾をあちらこちらに施しております。
すすき
栖鳳は嵯峨野の野原に群生するすすきも霞中庵の装飾として多様にデザインし、襖などに用いました。
すすきの葉をデザインされた模様を本館にも装飾しています。
時代を越えてなお新しさを感じられる意匠に、画家の感性の高さが感じられるようです。