【霞中庵】
栖鳳が5年の歳月をかけて造り上げた、霞中庵。
嵐山の借景や保津川の景色を模した回遊式庭園、数寄屋建築の粋をこらした建物など、後に栖鳳の長男が「嵯峨の別荘の霞中庵など、わたしは画よりも傑作だろうと思っている」と記したことからしても、栖鳳の全てがつぎ込まれたといっても過言ではない作品の一つです。
竹内栖鳳が意匠を凝らして制作した霞中庵の近代的なデザインや設えをスーパードルフィーを愛する全てのSDオーナー様にも感じて頂けますようにと、本館に取り入れました。
- 【霞(かすみ)】
- 沼や湿地が多く、朝夕には度々霞や霧に囲まれた嵯峨嵐山。
栖鳳はこの土地と空気や季節までも愛したのでしょう、霞は「霞中庵」の名前の由来にもなり、また、あちらこちらに霞の絵や模様が施されています。
本館もこの霞をモチーフにした装飾をあちらこちらに施しております。
- 【螺鈿(らでん)】
- 螺鈿とは彫刻などに用いられる、薄く板状にした貝殻をはめ込む装飾技法の一つ。栖鳳は最も愛した画室の棚袋に紅葉形の螺鈿を施し、屋外には本物の紅葉を植え螺鈿に映る春夏秋冬を楽しみました。
本館4階、里庭園を見下ろす展望室の窓際に、螺鈿の紅葉を施しました。
庭を背景に撮影をされる時に、SDの傍らに紅葉が美しく輝きます。
- 【控えの間】
- 大正硝子の回廊をぬけ、大広間に続く「控えの間」にはお洒落に佇む椅子と机が配置されています。こちらも栖鳳が形や布の柄に至る細部までデザインしたものです。この椅子と机の人間サイズのレプリカを館内にご用意しております。
- 【すすき】
- 栖鳳は嵯峨野の野原に群生するすすきも霞中庵の装飾として多様にデザインし、襖などに用いました。
すすきの葉をデザインされた模様を本館にも装飾しています。
- 【ブビンガ】
- ブビンガとはアフリカ等の熱帯に分布する広葉樹で、樹高が10m以上にもなる大径木。天使の里本館には、ブビンガの一枚板を使った長さ7m、幅1m90cm、重さが3トンにもなる巨大なテーブルが配置されています。こちらは弊社社長の重田が「この上でSDに楽しく過ごして欲しい」と配置を決めたものです。